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昨年、四国遍路して歩いた子供は、「10年前よりも遍路札が、もんのすごく増えていた」と言います。

ふうむうぅぅ・・σ(*_*)が歩いた時に遍路札が多かったのは、最初の難所と言われる焼山寺へ行く山道と、結願寺へ行く山道には、ズラッ~と掛かっていたが、今はあちこちで遍路札が掛かっているのじゃろおか?

その2カ所程度の所ならば、これも御愛嬌と、その気持ちもわからんわけでもない。

しかし、各地の遍路道沿いに、必要も無いのにズラッ~・・と遍路札を掛けられたら、そりゃあぁ、もう商業看板と同じで情緒も何も有りませんでぇ。
見てないから、どんな様子かわからんが・・・

老遍路と遍路札の事について話した時に「迷う事も必要だよ」と教えてくれました。

道がわからなくて人に尋ねる・・そこでその人との縁が出来る。
遍路とは、そおいう縁を深めるものだ。

また、ある関係寺の住職に、地図を出しながら道を尋ねた時、「地図なんか見るな」と言われて道を教えてもらった事がありました。

これは別にイジワルされたのではなく、人に聞きながらでも行け・・という意味で、老遍路の言った「縁を深めろ」と同じ意味です。

不安と期待を持って歩き、人に尋ね、その時に何を思い、何を考え、何がわかったか・・とトボトボと歩き続け、そこに至るまでの心の過程が大切だと言う事を教えてくれていたのです。

今でも、そおいう事を厳しく教えてくれる寺や遍路は居るのじゃろうか?

このような事を考えると、本来は必要最小限の迷わないようにとの遍路札なのだが、あちこちに必要でもない所に遍路札が掛かっているのも考え物だなぁ。

例えて悪いが、ゲーム攻略法を見ながら失敗もせずに、ゴールへ一直線に行くのと同じで、そんなゲームは面白いでしょうか?

遍路札を掛ける、もう一つの意味は、「自己満足」というのもあると思う。
はい、そおいう気持ちはσ(*_*)も有りました。認めます。

犬が電柱等にオシッコをかけて、自分のテトリーを主張するように、「自分もここを歩いたよ」という自己満足です。

その「自己満足だ」というのは、遍路札に自分の名前等も書いているのです。
σ(*_*)も、自分の尺八竹号の一字と越後屋の一字だけを書き「自己満足」しました。すんまへん。

でも、本来目的の遍路札ならば名前や、ややこしい事の記載等の必用ではなく、だれもがわかる矢印や形だけで良いはずです。

四国以外の各地の霊場巡りをして、あっ・・ここは迷う所で遍路札が有れば良いなぁ・・と思う所もありました。

でも、そおいう場所の方が印象に残るのです。

と・・言うわけで、何でもかんでも遍路札を付けるのは、いかがなものかと思う。

韓国女性が、自国の人にもわかるようにとハングルを記載しているようですが、「縁を深める」という事を知ってるのならば、自国のハングル文字は必要ではなく、形・印だけで良いと思う。

たぶん、そおいう事も知らずに、エラアィ~ィ「先達」さんになられたのでしょうなぁ。

遍路・巡礼をしていて、外国旅行者と何度か話しをした事があります。

でも、その人達は「自国語の標識が無い」と言って不満を言った人は一人も無く、各自それぞれ、たどたどしい日本語や、全く日本語がわからない人でも、十分に旅行を楽しんでました。

もし、老遍路が韓国女性に言うならば
「貴女のやっている事は、罪かもしれませんよ。
貴女が自国語のシールを貼った事により、自国の人がだれかに尋ねて「縁を深める」という「縁」を奪った事になる。」
と言うと思う。
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